新潟絵屋さんから2023年のカレンダーが届いています。
井田英夫さんの絵のカレンダーで、ポスターサイズの両面カレンダーです。
ペラっと一枚を貼るのも良いですが、お店では額に入れて飾りました。
1月〜6月は猫、7月〜12月は花の絵。
この絵を描いた井田さんは、2020年に40代でこの世を去っていきましたが、今なお、ふとした時に井田さんの思い出話になったりして、未だ存在感強めです。
井田さんとはいろんな場面でご一緒しました。
数年前には、私が仕事で取り組んでいた、子どもたちや障害がある方々が利用する福祉施設でのアートプログラムにも一緒に参加してくれました。とっても身長が高いのと、のんびりした風なキャラクターがたくさんのファンを生んだのだと思います。
亡くなる直前までいた広島の音頭町にも行ったりもしました。
カレンダーの両面仕様を見て思ったこと。
毎月慌ただしく過ぎ去っていくことに「あーもう1ヶ月終わったか!」と思わずに、半年間も慌てずに眺めていられるカレンダーは、まさに井田さんっぽい。と思うのは、知っている人なら「そうだね」と共感してくれるのでは。と思っています。笑
人は死んでしまえば終わりなのかもしれません。
たくさんのものを持っていても、死ぬときは何ひとつ持っては行けないのかもしれません。
でも、自分が持っていけなかった、この世に残ったものが、まだこの世に生きる人々の心を癒したり、何かの役に立つものであったらそれはそれで素敵じゃないか、と思う。
だから、所有しているものはそういうものでありたいし、そういう観点で持つものを選びたいと思う。
絨毯のデザインについてもそう思っています。
誰かの暮らしの中に残していったデザインが、次の何かにつながるように、とそう思って絨毯を作っていきたい。
カレンダーの話に戻りますが、販売の話があった時、ギャラリーでもなく、普通のショップでもなく、オーダーメイドの絨毯屋さんが扱うものとして、何より、自身がデザイナーとしてものを生み出す人間として、芸術や美術の世界を愛するものとして、井田さんがこの世に置いていった作品が、絵屋さんの力でカレンダーになり、それがまた絵を描きたい人の材料となって、喜びが循環していくのがいいなと思いました。
ということで、
今回、トリコラージュでは、この井田さんのカレンダーの売り上げの一部は、福祉施設で使用する画材に変え、私が信頼する事業所へお渡ししたいと思います。
よかったらお買い求めいただき、お家や職場に絵のように飾って楽しんでいただけたら幸いです。
このカレンダーなら、時間の経過を感じるのは1年に1回、6月から7月の時だけです。
そのほかの時間は、何かに囚われることなく、おおらかに生きましょう。
四季は数字ではなく、肌で感じていれば良いのです。
井田さんへ
こんな活動してみますね。
毎年恒例になったらどうでしょうか。
(いいね。井田財団とか?銅像とか建ったり?と聴こえた気がします。)
▼井田さんが亡くなった時に立ち上がったwebサイト
https://hideo-ida.com/
寄せられたコメントを見ると作品と人柄がよくわかりますね。
どうぞよろしくお願いします。
=以下、新潟絵屋さんの投稿引用=
新潟絵屋
http://niigata-eya.jp/
限定200部販売
旧新津市出身の画家、井田英夫(1975-2020)さんの絵で2023年のカレンダーを作りました。半年毎のリバーシブルです。自身の愛猫「ローレライ」を描いた作品は、これまで展覧会に出品したことがないもの。今回特別に使わせていただきました。美術作品の印刷再現に定評がある株式会社博進堂さんの技術により、とても美しい仕上がりになっています。A2のポスターサイズ、壁に絵を飾るようにお使いいただけます。
A2サイズ(59.4×42.0cm)両面印刷
限定200部販売
企画デザイン:dododo
印刷:株式会社博進堂
税込 1,650 円
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